3日間にわたり約180万人の人出
浅草っ子が一年中楽しみにしている祭
浅草三社祭

2022.05.16

三社祭は正式名称「浅草神社例大祭」といい、その名の通り浅草神社の例大祭である。

歴史は古く、正和元年(1312)から三社の神話に基づき船祭が始められたと云われている。

当初、三社祭は3月17日、18日に行われていたが、明治5年から5月17日、18日となり、現在は5月の第三土曜日を基点とした金・土・日曜日に行われるようになった。

江戸末期までは、船祭が行われ、浅草川(隅田川)を浅草橋の船着場から駒形まで大森の漁師の船に乗せ渡御し、その後、浅草神社にかつぎ帰ったと云われている。

三社祭斎行700年の節目である平成24年の3月18日に、この船祭を「船渡御」として盛大に斎行された。

 

三社祭を楽しみにしている人は非常に多く、開催期間の3日間で約180万人の人出が見込まれる。

1日目金曜日には、御魂入れの機や大行列があり、お囃子のあやめ連を先頭に鳶衆の木遣り、役員さん、びんざさら舞、手古舞、芸者衆、白鷺の舞、と続く。

2日目には、町内神輿連合渡御が行われ、浅草氏子44ヶ町の町内神輿(約100基)が観音裏に勢揃いする。

最終日の3日目は、本社神輿各町渡御が行われる。朝6時からの宮出しのあと、一之宮、二之宮、三之宮の3基の本社神輿が東、西、南方面にそれぞれ進み、44町会の渡御を終えた後、午後8時ごろ宮入りをを迎える。

 

灯った高張提灯に迎えられ神社に戻る3基のお神輿の姿は、とても幻想的。

宮入の際に発せられる鳶衆の木遣りと、担ぎ手の威勢の掛け声を聞くと、心が踊ると共に、祭がもうすぐ終わってしまうんだな、となんとも言えない気持ちになる。

しかし、感傷に浸るのも、一時。浅草の氏子は三社祭が終わった瞬間に、来年の三社祭のことを考えているという。

 


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