2024.12.15
大晦日、夕刻を過ぎると徐々に境内は参拝者で埋まり、人びとは新年を迎える瞬間を待つ。境内南東の弁天山では「時の鐘」の前で法要が行なわれたのち、午前0時、弁天山で除夜の鐘が打たれ、人びとに新年を告げる。
この瞬間、参拝者から大きな歓声と拍手が起こる。続いて「捨て鐘」という数に入れない鐘が3回打たれたのち、「百八会」の会員によってつぎつぎに108回の鐘が打たれる。
108回打つのにおよそ40分かかる。
108の由来は、人間の108の煩悩を除く、あるいは菩薩がそなえた108の徳を讃えるなど諸説がある。
除夜の鐘の清らかな響きを聞きながら、人びとは旧年を振り返り、観世音菩薩のご加護に感謝するとともに、新たな1年の無事と来福を祈る。
浅草寺公式サイト
おすすめの記事